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哲学科の私のバイブル: アラン『幸福論』に出会った衝撃とその後について

人間て放っておくと不幸になるようにできてるんですってよ

どうも。哲学科卒のニシダです。

私の人生に影響を与えた1冊と言えば、間違いなくこの本です。

フランスの「アラン」というおじさんが書いた、『幸福論』(原題:PROPOS SUR LE BONHEUR)です。
私は教授にオススメしてもらった白水社の本を持っているのですが、もう絶版になっているのか売っていませんね。

「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」ってどういうこと?

ゼミでも私生活でもたくさん読んで、内容が頭に入っているので記憶で書きます。

正確な詳しい内容は、実際に書籍で読んでみてください。

元々が新聞の連載なので、93の「プロポ」という短い章に分かれていて、言葉も難しくないし「哲学書」にしてはとっても読みやすいですよ。

デカルト大好きなアランの主張は、以下の通りです。

  • 悩んでる暇があったら、とにかく行動するべし
  • ただクヨクヨと悩んでいる状況だけの状態は、「ほんとうの不幸」とは違う
  • 倦怠(思案しても無駄だと知りながら思案すること)は、悪いことである
  • あくびをするくらい気を楽にして生きなさい
  • 悩むくらいなら体操をしなさい
  • 後悔してはいけない
  • 幸福なのは義務ですよ
最後のはどこかのボカロ曲みたいですね。

アランおじさんは、王子様とか王様の例を出して、「ただ楽しみを与えられることを待っているだけの人」として紹介します。

この状態で幸福になるのは困難です。なぜなら、待っている間に退屈してしまって「ああだこうだ」と不満ばかり浮かんでしまうから。

それよりも、自分からどんどん幸せになるような行動を起こして行こう!というのが、アランの主張です。

そういう考え方が、アランの代表的な言葉「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」の中身です。
余談ですけどその有名な言葉そのものって幸福論にない気がするんですけど・・・宣伝のために誰かが思想をまとめたのかな?

涙がこぼれそうなときこそ笑うようになった

ただ悩むだけだった学生時代の私

同級生たちは「行動すること」の大切さを理解していたのか、いつも何かしら頑張っているように見えました。

それに比べて私は、「こんな意味のないことやって何が楽しいんだろう」と始めから否定し、何にも一生懸命になれない生活を送っていました。

生きている理由について考えても考えても分からない。

牢獄のような学校でさえ、周りの人は楽しめているという理由も分からない。

アランが「だめ!」と言っているすべてを、私はコンプリートしていたと思います。

悩んで哲学科に入学、アランに出会う

受験勉強にもあまり身が入らず、たまたま受かった大学の哲学科に入学することになりました。

哲学科に入った理由にも深い意味はありませんでしたが、生きている理由を知りたかったのと、倫理の授業がとてもとても、楽しかったからです。

 

余談ですが、私はあるひとつの思想を押し付けられることが嫌いです。それは学校に似ています。
ですから、東西南北の哲学者の思想がまとめられた倫理の教科書のように、
いろんな人がいろんな考えを持っている。私は私の考えを持っている。
そんな当たり前のことが許容される社会こそが、理想だと思っています。

 

大学時代に話を戻します。
あるときたまたまアランに出会い、私は衝撃を受けました。
それまでは自分が「幸せではない」ということしか分からず、「幸せとは自分で作るもの」なのだということを初めて知ったからです。

アランの思想は賛否両論

アランの思想に触れた哲学科の男子たちは言います。
「そんなんで幸せになれたら苦労しないよね。」
行動大好きなアランは、戦争に賛成の人ではないですが、やろうと思えば戦地に赴くこともありました。

体操をすすめてくることもあって、教授は「マッチョなおじさん」と言っていました。
そんなマッチョなアランに従えば万人が幸せになれるかというと、確かにそうではないと思います。

そもそも「絶対に幸せになれる方法」なんて、この世に存在しません。
ただ、少なくとも、「自分が幸せになるために、行動を起こす勇気をもらえる」のが『幸福論』の本当の力だと思います。

泣きそうなときに、「笑えた」衝撃

時は流れ、私は社会人になりました。

頑張っても頑張っても、周りみたいに褒められず、迷惑をかけて、怒られてばかりでした。

休憩が終わって、職場に戻るとき、涙がこぼれそうになるのをこらえていたら、思い出したのはアランのことでした。

次の瞬間、私は微笑んでいました。

「幸せになる」という決意を胸に。

高校までの自分では、考えられないことでした。

↑これはかわいい!

就活のネタにもなるよ

私の良い話、どうでしたか?

もう一つアランに出会ってよかったことは、『幸福論』は就活の面接のときの話のネタにもってこい、ということです。

落ち込んだ時こそくよくよ悩まず、行動していくことを学びました」と言ってる人がいたら、どう思います?デキそうじゃありませんか?

後から聞けば、私の面接時の評判はなかなかよかったみたいです。(会社で評判よかったのはそれだけでしたが・・トホホ)

極力わかりやすい本を読みたいなら、NHKの「100分de名著」が相当わかりやすくなっていたので読んでみてくださいね。

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